ここでは、「熱意を込めてコピーを書く方法」です。
コピーライターにとって、1番難しいのが、書き出しの部分であり、なか
なか書き出せないため、熱意は必要である。
書き始めが難しい3つの理由としては、
①座ってすぐにコピーの冒頭部を書こうとするのは、車のエンジンがまだ
温まっていないのに、急な上り坂を走るのと同じ。
②経験豊富なコピーライターは、コピーで最も重要な部分が冒頭部である
ことを知っている。書き出しが良くなければ、読んでもらえないことをわ
かっている。
③見出しやレイアウトのアイデアが、クリエイティブディレクターから渡
されるところは、コピーライターにとって、それが助けになるどころか、
帰って邪魔になることがある。
上記①の「まだエンジンがかかっていない脳」に活を入れる方法としては、
この難問を打開する方法としては、
①とにかく書き始め、そのうちに冒頭に使えるようなものができる。
②コピーは最初からではなく、真ん中から書き始め、調子が出てきたら、
読み直し1番いい段落を選びそれを冒頭に持っていく。
③アイデアをどんどんパソコンに書きとめ、あとは編集する
熱意をもって書く秘訣は、熱意が冷める余地を与えないこと。潜在意識のなか
でうごめくインスピレーションが消えないうちに、それをとらえる。
熱意のあるコピーを書こうと思うなら、批評家たちのことは頭から完全に追い
出し、どんどん書くこと、勢いよく、シズル感(5感に訴える)のあるコピーを
書くこと。あとで冷静に読み返して、批評する人たちに反対されそうなところ
は削る。そうすれば、生き生きとした、OKの出るコピーできる。
熱意あふれるコピーを書くことは、「宣伝対象品について言ってはいけない
こと」とか「宣伝上言わなければならないこと」を忘れさせてくれ、いいコ
ピーができる。
熱意は、はしかと同じく伝染し、書く人から読む人に広がっていく。
熱意のある文章とは、
思いついたアイデアを忘れないうちに、すぐに書き始める。
最初に書いた文章は、ありえないコピーだが、その何かが、
読者の気持ちに働きかけ、それはわずかなものだが、感動を
生み、読んだ人の行動を駆り立てる。
感情を訴えるコピーは、脳の中のもっと深いところの、愛、
憎しみ、不安、欲望を司る部分まで入り込むことで、
読者のアクションを生む事になる。
まとめ
広告は、かなりの熱意が必要で、そのためエンジンのかかってない冒頭部で
苦労する。
文章途中からでいいから、とにかく書き始めることが重要である。
その中から冒頭部に適した文章が見出せる。
このコピーにおける熱意が、読者の感情に訴えることが出来れば、行動を起
こしてくれる。
以上、ここでは、「熱意を込めてコピーを書く方法」でした。