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「脳科学マーケティング100の心理技術」020広告で露出を増やす

020 広告で露出を増やす

サブリミナル(潜在意識の)効果による広告露出が重要であることがわかりました。

一般には広告が機能する仕組みは、顕在意識に訴えて、顧客の関心や注意を引き、そこに含まれるメッセージについて考えたり記憶させたりすることで、ブランド認知を向上させるものでありました。

しかし、人が関心を払っていないように見えてもブランドを露出し続けることで、認知度が向上している事がわかりました。

その実験の例として、テレビコマーシャルにおいて、早送りした際にも、普通の速度と同等の効果があることが分かりました。ただし、一度普通の速度で見た後にその効果が確認できています。

またある実験においては、テレビコマーシャルに全く関心がない人に、無意識のうちに、その見せられた回数が1回であるにも関わらず、ブランド認知の向上がありました。

このように、顧客が意識せずブランド情報を処理している事は明らかです。

また、この潜在意識に訴えるこの方法を強化するには、単純接触効果があります。接触する回数を増やすことで、そのブランドに対して親しみを感じ気分が良くなるのです。それは、この効果と知的流暢性(なじみの深いものだと脳の情報処理が楽になる現象)が関係しているためです。

この例としては、空港での手荷物カートにおけるブランド広告です。人目に触れる回数は年間何十億回にもなります。

また、この潜在意識に訴える視覚情報に、肯定的連想が伴えばなおさら好ましいのです。この例としては、空港での、スマホ充電器の設置ですが、搭乗を待っている間に充電がなくなり、その時にその充電場所があるのに気づいた時のほっとした気持ちを、そのブランド広告と共に潜在記憶化されていきます。
その後、どこかでそのブランド広告を見ると、そのほっとした気持ちが連想されることになると共に
記憶が強化でされていきます。

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