ネットビジネスを支える2本柱は、コピーライティングスキルとマーケティング
スキルとなります(セールスはこれに含まれる)。
今回は、マーケティングについて第3回目となります。
先ずは、マーケティングについての最新の情報が書いてある本について、重要な
部分をまとめてみました。その本の名前は「脳科学マーケティング100の心理
技術」というものです。題名の通り、脳科学に基づいたマーケティング手法とな
りますので、面白い視点で書かれており、ある意味うなずける内容だと思いま
す。
以下、100項目を、13回に分けて説明させて頂きます。
今回は第3回目となります。
ここでは、「脳が喜ぶブランディング」について、019~022までの4項目で説明します。
脳は知っているブランドを愛するということ。
知名度のある強いブランドを示された場合、肯定的感情、報酬、自己認識と関連
のある脳の領域が活性化したが、知名度が劣るブランドを示された場合は、記憶
や否定的感情の領域が活性化した。
ブランドは感覚に勝るということ。
019ブランドメッセージを発信する
顧客が商品やサービスに一貫して満足している場合、その快い経験がブランドと
結びついているためである。
わずかな時間のブランドメッセージでありながら潜在意識に刷り込まれれると、
とてつもないブランドメッセージを発信する。
020広告で露出を増やす
一般に広告は私たちの注意や関心を引き、広告やそこに含まれたメッセージについて
私たちに「考えさせ」たり記憶させたりするものである。
無意識のうちに広告を見せられた回数が1回でも、認知率は上がる。
早送り映像でも、1回通常速度で見た場合は、通常速度と同等の効果がある。
消費者は、見ることなく、潜在意識により、ブランド情報を処理している。
この潜在意識を強化するには、単純接触効果があり、接触する回数を増やすことで、そのブ
ランドに対して親しみを感じ気分が良くなる。
これは単純接触効果は知覚的流暢性(なじみの深いものだと脳の情報処理が楽になる現象)と
関係しているためである。
よって、この単純接触効果により、人が関心を払っていないように見えても、
ブランドを露出し続けることで、そのブランドになじみ深いものを感じ気分が
良くなるようになる。
021ファンを社員として雇用する
最も好ましいブランドは、情熱ブランドであり、消費者に愛着心を抱き、友人
に熱心に進めるブランドである。このブランドは、熱心なファンを生みだし、
これらをスタッフに採用する条件の1つにする。
022共通の敵をつくる
ブランドにとって最もためになる存在が敵である場合もある。
敵とは、広告の攻撃対象、顧客の嫌悪の対象となりえるライバルブランドだ。
(集団への帰属意識を利用する)
人には本来、自分を何らかの集団に分類する傾向にある。
ごくささいな違いを与えるだけで、ある集団に対する人工の忠誠心が形成され、
被験者たちはほかの集団に属する人たちを差別する。
(「私たちvs彼ら(アップルとウインドウズの場合)」の戦略)
特定集団の顧客に狙いを定めることができるブランドの場合、その取り組みと、
顧客の集団に属したいという欲求が重なって、境界が更に強化される。更に、
その顧客は、他のブランド集団への反感を深めることになる。
上記の「私たちVS彼ら」の戦略は、商品が他者の目に見えるもの(車、衣料品、たばこ
など)である場合は、より効果を発揮するが、人が少しでも愛着を感じる
ブランドであれば、活用できない理由はない。
(部族(ドライブ)マネジメント)
企業は顧客の許可を得たうえで、自分たちからメッセージを受け取りたいと思
っている人を集め、ドライブをつくる。その中で顧客同志が繋がれるように力
になればよい。企業の課題はドライブのために働き、ドライブをより良い存在
にしていくこと。
あなたのブランドにはドライブがあるだろうか?
あなたの集団の結束を強めてくれる敵集団を定義できているだろうか?
これを成し遂げ、競争を煽ることができれば、より忠実な顧客を作り出せるだ
けでなく、ブランドの支持者や伝道者も生み出せる。
更に、ライバルとの間に何かしらターゲット層の違いがある場合、それをイメージさ
せるヒントをさりげなく与えておくと、グループの区別を際立たせることができる。
ここでは、忠実な顧客を作り出すため、先ずはブランドに忠誠心を持つ部族(ド
ライブ)を作り、育て、更にその敵を作ることでよりその境界線を際立たせる
ことができ、ブランドに忠誠する心が強くなるわけである。
以上、「脳が喜ぶブランディング」についてでした。