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「脳科学マーケティング100の心理技術」002セットで販売する

投稿日:2017年4月18日 更新日:


002 セットで販売する

002セットで販売する

物を買うときに、それが適正価格でないと、つねられたような痛みを感じることが脳科学で説明されています。

この痛みを取り去ることは、人間の欲求の重要な部分であるため、この痛みをできるだけ取り除いてあげることが、顧客に対してのマーケティング手法となります。

ここではまず、適正価格にすることで痛みを緩和させる事ができます。

つまり、価格は相対的なものであり、商品に見合ったものであればよく、単純に価格の大小ではないのです。例えば車のオプションは、適正であれば数万円でも抵抗を感じず購入しますが、数百円の食べ物が、適正でないと躊躇してしまうことになります。

また、セット販売にすることで、痛みを軽減できます。セットの品物を、仮に単品で1個ずつ買っていくと、そのたびごとに適正かどうか判断して痛みを感じ、品物の数だけ痛みが加算されていく事になります。これをセット販売することによって、その痛みを少なくできるようになります。なぜならこのとき、セット販売のその各々のものが、適正かどうかをいちいちひとつづつ考える事ができないためです。

最後に、お金を払う段階において、どうしてもまとまったお金が無い場合は、クレジットを使い分割にする事により、その購入する痛みが軽減されてしまいます。これは、後で請求されるという事で、時間をおいた後に、非常にまずい判断であることが偶にあります。

できることなら、現金で購入することを前提にすることで、買う痛みを感じながらの慎重な買い物ができることを心がけるのが良いことなのかもしれません。

このように買う痛みを最小限に抑えられれば、売り上げアップに繋がるわけです。

自分の商品の値段が、ほかの所よりも仮に高くても、その品質が価格に見合った良いものであることをうまく説明さえできれば、顧客は、その価格は適正であると判断して、痛みを抑えつつも購買に至る事になります。


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